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2011・3・2 市川笑三郎さん

先週のギンギラ太陽’sに続いて、舞台づいてるSophieです。

23日の水曜日は、博多座に、坂東玉三郎特別公演「海神別荘」を観
に行ってきました。

ギンギラとはガラっと趣き変わって「歌舞伎」です。

「海神別荘」は、泉鏡花の戯曲をもとにした、浦島太郎の竜宮城のお
話と人魚姫が合体したような、海の底の幻想的なお話でした。

乙姫の弟、海の公子役の中村獅童と、地上から輿入れをする人間の娘
役が玉三郎さま。

私はすごい歌舞伎ファンでもないし、全然くわしくもないのですが、
玉三郎や獅童ぐらいは、ええもちろん知ってますとも。v(*'-'*)v

でも、今回の「海神別荘」のお目当ては、お付きの女房役で出ていら
した女形の市川笑三郎さんなのでした。

ーーーというのも、その前の週、
古くから個人的に笑三郎さんと懇意になさっているAさんが主催され
た、笑三郎さんを囲んでの20名程のお食事会に誘っていただき、隣
りの席でお話が出来ちゃった!という幸運な機会があったため。
  ↓
市川笑三郎1


間近にお目にかかった笑三郎さんは、私服のセンスも素敵で、ひとつ
ひとつの動作がとても優雅で、おっとりとされた語り口、やさしい眼
差し、上品な雰囲気、知的な会話、謙虚なお人柄、芸に対しての真摯
な努力、などなど感心することばかりで、あっという間に魅了されて
しまい、
「これは絶対舞台も拝見せねば!」
と、翌日さっそく博多座の券を予約したというわけです。

一緒に行った友人Kちゃんは、大学時代に歌舞伎研究会に入っていて、
よく歌舞伎座にも行っていたそうですが、当時の若き玉三郎は(今で
も舞台に出て来るだけで圧倒的な存在感があり美しいのですが)本当
にこの世のものとは思われない美しさだったそうです。

顔かたちはもちろんですが、指の動き、顔を傾ける仕草、立ち居振る
舞いのたおやかさ、何とも言えない色気、などなどまさに「完璧な女」
そのもので、「この人が男なら、いったい私は何なんだろう」と女と
してのidentityが揺らいだとか・・。

大股開いてソファに寝そべる娘の例をひくまでもなく、実際私も、膝
立ててテレビ見たり、下の方の引き出しを足で閉めたり、無理な割り
込みをする車に「ちっ」と舌打ちしたり、およそ「しとやか」とは言
いがたい行状であることを告白いたします・・・。<(-д-;)

そんな話をして、Kちゃんが「あの女らしさはどうすれば出来るよう
になるのでしょうか?」と質問をすると、
「あれは実際の人間の女性とはまったく別のものです。男性でも女性
でもない言ってみれば”女形”という性でしょうかね」
ということでした。

女形が演ずる女性は、男性が理想とする姿を作り上げたこの世にはあ
り得ないイルージョン?!

「海神別荘」の世界もまさにイルージョンでした。

舞台装置も素晴らしく、「ネバーエンディングストーリー」に出て来
るファルコンのような竜に乗って登場する玉三郎さまは息をのむほど
の美しさ。

隣りのオバサマは、身を乗り出して涙を流さんばかりにして拍手をし
ていらっしゃいました。

女房役になった笑三郎さんもとてもきれいで、中腰で体を揺らしなが
らの台詞まわしは、ゆるやかな動きだからこそ
「腹筋背筋使うよね~!」
とその陰のたゆまぬ鍛錬を想像し、思わずおのれのお腹に目を落とす
私とKちゃんでありました・・・。

その日の舞台は、Aさんもお友達と来ていらして偶然お目にかかった
のですが、舞台終了後、「今から楽屋にご挨拶にうかがうので一緒に
行きませんか?」と誘ってくださり、「え~っ、いいんですか~!」
と私とKちゃんは、また図々しく役者さんの楽屋という全く未知なる
領域へ足を踏み入れることになったのです。
(しかも手ぶら)ゞ( ̄∇ ̄;)オイ

染め抜きののれんの奥の畳敷きのお部屋で、すでに笑三郎さんは化粧
をおとし真っ白いバスローブ姿で気さくに私達を迎えてくださいまし
た。

笑三郎さんは、もともと歌舞伎の家に生まれたわけではなく、15歳
で市川猿之助に入門され部屋子となられたそうなのですが、
「いったいいつ頃から歌舞伎の世界に入ろうと思われたんですか?」
とお聞きすると
「小学校にあがるかあがらないかの時に初めて連れられて行って歌舞
伎の舞台を観たときに、感動してもう、この世界で生きていきたいと
思いました」
ということでした。

こういう世界の芸というものは、やはり小さい時からの長い長い積み
重ねが必要で、高校生になってからポッと思いつきで入れるようなも
のではないと思いますからそんなに早く、自分の道はこれだ!という
ものに出合えたということはほんとに幸運なことなのではないでしょ
うか。

稽古稽古であまり自由時間もないそうですが、好きなことならそれも
苦ではないでしょうし・・。

20半ばを過ぎてもまだ自分が何をしていいのかがわからないという
悩み多き若者がけっこういる今の時代(私の知人は30でまだ思案中
・・)、迷い無く好きな道を一直線に精進してこられた人もいるーー
その「何か」を見つけられる、あるいは「何か」に出逢える違いは
何なのか?

単なる偶然なのか、ふとした閃きなのか、天からの声なのか、先々週
の編集後記にも書いた「ビビッ!」なのか・・・?

ーーでもなりたい道と本人の才能がmatchしていなかったら?

ーーいや、matchするものにしか心は反応しないのか?

着替えをすませ、キャプテンサンタのパーカーと細身のジーンズに身
をつつみ(細っ!若っ!)食事に出られる笑三郎さんをまぶしくお見
送りしながら、そんなことをツラツラ考えた私ですーーー。

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コメント一覧

#425 No title
今回初めて市川笑三郎さんのお名前を耳にしました^^;
歌舞伎をされる方というのは、雰囲気がみんな似通っていますよね。
型にはまるうちにそうなっていくのでしょうか?

私もちっとも女性らしくない女性ですが、
「女形という性」という説明には妙に納得しました。
伝統芸能にかぎらず、何でも心からじゃなく型から入って、後から心が付いてくる。
だから「形」と呼ばれるのかもしれませんね。

それにしてもSophie-san超ラッキー☆☆
#426 Kumikoさん、コメントありがとうございます
私も超ラッキー♪だったと思います。Aさんに感謝!です。

Kちゃんは千秋楽に、もうひとつのプログラム、「高野聖」と「将門」を娘さんと観に行ったのですが、なんと獅童と玉三郎の入浴シーンがあり、その玉さまの鎖骨と肩の線の白くて色っぽかったことといったら!!とまたまた感激しておりました。

#427 No title
28日に引っ越して、やっと3日インターネットが接続できました。

笑三郎さんと二度もお会いできてラッキーですね。
ツーショットであればよかったのに!
#428 マックス様、お疲れさまです!
まだ段ボール箱が片付いてないのではないでしょうか?
引っ越しって大変だけど、でも物の整理にはなって
スッキリするところもありますよね。

うちは、娘が東京のワンルーム引き払って戻ってくるのに
けっこう家具を持って帰るらしいのでますます家が狭くなります。v-12
「いったいどこに入れるんだ~~!」

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